レーザーによるワイヤーストリッピング工程では、レーザーから放射される放射線エネルギーが絶縁材に強く吸収されます。レーザーが絶縁材を透過すると、絶縁材は導体まで蒸発します。しかし、導体はCO2レーザーの波長において放射線を強く反射するため、レーザービームの影響を受けません。金属導体はレーザーの波長において実質的に鏡のような働きをするため、この工程は実質的に「自己終結型」です。つまり、レーザーは絶縁材をすべて導体まで蒸発させてから停止するため、導体への損傷を防ぐための工程制御は不要です。
比較すると、従来のワイヤーストリッピングツールは導体と物理的に接触するため、ワイヤーが損傷し、処理速度が低下する可能性があります。